十三支演義2 感想
🌼感想は攻略順です。
曹操ルート
前作とはまた違った意味で、本当にもう曹操様ダメなんじゃないかと怖くなるくらい病んでいた。
親子の葛藤とか誰からも愛されない自分に関してかなり言及されているキャラだったけど、今作は曹操パパの幻覚が見えるくらい追い込まれていた。
病んでるというよりもう病気だと思う。
私を見張っているんだろう!とか見えない相手(曹操パパ)にまくしたてるシーンは狂気じみている。
杯パリーンで笑った私だったけど、このシーンも笑うしかなかった。
でも同胞バレからの二人が打ち解けあっていく過程なんかは細やかに描写されていた。
婚活に励み過ぎて回りが見えなくなる曹操に対して部下はどう思ってるのかと不安になったけど曹操軍は人に恵まれてるからきっと安泰なはず。
後、今作では曹操パパに対しての恨みつらみがかなりしっかりと描写されているので、曹操の抱えるトラウマがより分かりやすかった。
曹操のあの行動原理はお父さんに自分の存在を認めさせたかったというのが大きかったんだな。でも自分で殺しちゃいましたから。
永遠に認めさせることはできないという終わりの見えない袋小路を自分で作り出してしまったのが曹操本人。
それにしてもろくに食べ物もなかったとか、どんだけ劣悪な環境下で幼少時代を過ごしてるんだ。薄々思ってたけど、曹操ってアダルトチルドレンだ。
そして前作を上回るほどのワーカーホリックっぷりにも脱帽。
上記のようなトラウマがスゴい上に無理矢理祝言を挙げさせて縛り付けようとする曹操をオカンのような心で受け止める関羽って一体何者?
関羽はマドンナたちのララバイを地で行く女だと再確認。
恋愛面に関しては、二人の関係が想像以上にスリリングな上に苛烈だったので、
ここまでやるか…ここまできたらもうバッドエンドは心中オチしかないかなと思っていたら、曹操の廃人エンドだったのが一番意外だった。
廃人になった曹操を関羽が看病し、これでもう戦わなくてすむのね…みたいな。
優しさが人を殺す瞬間を垣間見たような気がする。
よくよく考えると前作と構図が逆になっているのも面白い。
グッドエンドは爽やかに締められていてほっとした。
でも洞窟の中で手負いの関羽と致すのはどうかと思うぞ曹操(CERO的にも身体的にも)
桃園曹操5は完全にアウト。すべてが終わり祝言も挙げ直し、休暇をとり2人は部屋に何日も篭っているらしい。
郭嘉は「あの2人何してるのかな?ねえ夏侯惇」と白々しく尋ね夏侯惇は顔真っ赤というやりとりを聴いた瞬間、
「あ、ヤバイ、こいつらの性生活筒抜けだわ」とちょっとリアルに反応に困る感じの空気感を感じた。
知り合いのシモ関連の話を見聞きするのはなんか怖い。
劉備ルート
前作よりカオス度増してる。今作の劉備はすごい。
世平を殺しただけではなく張飛、関定、蘇双の親まで殺していたらしい。
もちろん金眼の呪いのせいなんでだけど、ここまで来ると呪いのせいだからという理由でみんなが無条件に劉備を許してる展開が微妙に違和感あって、そこはちょっとくらい葛藤なんかがあるのが普通じゃないか?という気分にもなる。
お前が呪いのせいで苦しんでるのは俺らが分かってるから!!と張飛君はいってましたけど、親殺されてんだぞ?ホントにそう思ってんのか?と小一時間問いつめたい気分になった。
十三支2自体が官途の戦いで劉備が人間をジェノサイドしてしまった話から始まっているので、劉備は一体何キルするんだろうかと気になる。
もう劉備の暗黒面が真っ黒過ぎて受け止めきれない。
早く金眼出てってくれー!と願わざるを得ないルートだった。
尚香は銀目(金眼の妹)に身体を乗っ取られてこれまたジェノサイド。
尚香は当て馬ポジでちょっと可哀想。もともといい子っぽいのに。
シナリオ面は上記の通りブラックなんだが、物語がブラックになればなるほど恋も盛り上がる!!…わけもなく、微エロという名のイチャイチャが前作より多くて、キュンとするシチュが少なかった。