蛇のシンデレラ 感想

酸ノ宮さんホントロールキャベツ男子(凶悪)すぎて!
お野菜でくるまれてるお肉の部分が狂暴かつ暴君。
とんでもないクソレイパー2号。
サシミはレイパーじゃないと入社できない規則でもあるのかな?

大手おもちゃメーカーというファンシーなイメージとは裏腹に鬼畜しかいねえ(後述する柿田社員含む)職場環境!
女性をなんだと思ってるんでしょう!笑

主人公のさきは小説家を目指してフリーターしてた時にある男にレイプされてトラウマ抱えてるって設定。その描写がとても辛い。
ある男っていうのがまぁ、ほかの誰でもない酸ノ宮さんw
ドラマとか見ててもそーゆーシーンが出てくるともう無理ってなってテレビも見れないらしい。健全な日常生活を破壊されたさきの悲しみ、苦しみを思うと酸ノ宮まじ許せん。

レイプされて自分の人生全てを破壊した男にまた抱かれて気持ちよくなっちゃう気分はどうすかww的なノリで煽ってくる酸ノ宮さんは紛れもなく鬼畜。
なんだけど、その男に対して怒りをぶつけながら情に流されたりするさきの心理描写なんかがとてもよかった。
許せない、でも流されてしまう……。といったアンビバレントなさきの感情がダイレクトに入ってくる感じ。
何こいつ私で欲情して射精しちゃってんのwキモイwっていう自虐性とか卑屈になってる三十路女さきの感情が心に迫る。

でも逆に肉体関係になる前のさきと酸ノ宮さんの恋愛模様がまったく三十路感を感じさせないところがいいなとも思った。
酸ノ宮さんの声優トークに付き合うさきのシーンとか、正直高校生に置き換えても違和感がない。
その様子がまるで学生みたいでイイオトナがガキみたいなことして恥ずかしくないの?っていいたくなるくらい。
酸ノ宮さんのはしゃぎっぷりが恋って年齢気にしてたらできないよねという気分にさせられたり……。

さきが間違って会議室に入って清掃をしていたことに腹を立てた柿田という社員がいて、そのことで激しく罵倒されるシーン。
謝ってもネチネチクレームつけてくるシーンはホントムカついた。
ほんとこういうネチネチ男いるからさきの落ち込む気持ちもわかる。
お前みたいなやつ社会の底辺だ~的なことを言われて辛くて泣いているさきを見て酸ノ宮さんが励ますシーン、これ結構感動したんですよね。

そうかと思ったら酸ノ宮さんは泣いてる姿超可愛いヤりたいしか考えてなかったとかさ、ほんとこういう生々しい感じがエロゲって感じでよかった。

むっちり女とサイコパス男のカップリングマジ最高!! っていうそりゃあもう熱い熱い超弩級の熱意を感じる作品だった。
こういう性癖特化型というのか、その筋の人にしか性癖に刺さらない作品がプレイできるのが同人ゲーの良さだと思う。

最後に作者さまのあとがきのお言葉を載せて締めたいと思います。

「ヤンデレって難しい。
これまで当作品は悪人男との恋物物語系な作品で描いてきましたが、
ヤンデレを意識して作ったのは初めてですが…
結論・ヤンデレが何なのかサッパリわかりませんでした。
ヤンデレって好み要素が多種っぽいので、明確な答え得られなかった(原文ママ)のが無念
とりあえず一途で一途で一途で一途でこの人がいないとダメなんですってのがジャスティスかなと思います。」

蛇のシンデレラ